離島の生活の理想と現実

忙しい都会で働いていると離島で仕事を見つけ生活してみたいと夢に描きますが、理想と現実は違います。基本的に離島は人口が少なく超高齢社会の傾向があり、仕事の種類は主に農業や漁業になります。若者は進学するために早くから島を出て、そのまま就職するので島に戻って来ない場合が多いです。観光業で生計を立てている人もいますが就職先は少ないので、島に住んでいる人でさえ仕事を求めて島を出て行くのが現実です。ある程度の蓄えを持って島に行くならなんとかなるかもしれませんが、島に行けば何とかなるだろうという考えは捨てた方が良いでしょう。

島には医療設備が整った施設は少なくクリニック規模の病院はありますが、大きな怪我や病気になると対処することはできないので、緊急の場合高速フェリーやドクターヘリを利用します。老人ホームなどの施設もありますが数が少ないので、入居待ちの高齢者が多くいます。教育機関について小学校や中学校はありますが、高校に通うとなると島から出る人が多いです。少人数のクラスが多いので子供をのびのびと育てたい人には良い環境ですが、塾や習い事を習わせる教室が少ないので教育熱心な人には不向きかもしれません。電車がなかったりバスの本数が少ないエリアがあるので、生活するにおいて車は必需品になり燃料費やメンテなどのコストがかかります。島ならではのご近所付き合いが頻繁にあり、人付き合いを大切する雰囲気があるのでコミュニケーションの能力が必要となります。